- アーティスト: HARCO,青木慶則
- 出版社/メーカー: フリップエンタテインメント
- 発売日: 2005/04/18
- メディア: CD
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- 作者: 恩田陸
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2006/09/07
- メディア: 文庫
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予備知識なく、[その街のこども]という映画をみてきました。
夜の空気って、
どうしてあんなに親密なんでしょうか。
いつか、知人が、
夜には理性を越えさせる力があると言っていたのに
納得したことがあります
大好きな作品で、何度も何度も読み返してます。
恩田陸さんが卒業された学校で実際にあった
歩行祭というイベントがモデルになっているそうで
学校の生徒一同が列をなして、夜中歩くというイベントで、
その中で起こった出来事が2人の主人公によって語られるストーリー。
みんなで、夜歩く。ただそれだけのことがどうしてこんなに特別なんだろう
今日みた映画、その街のこどもは、
阪神淡路大震で被災した男女が時を経て15年
大人になり、それぞれの思いを抱いて神戸に降り立ち、
偶然知り合うところから始まり、
ひょんな事から、夜中歩くことになり、
お互いの気持ちを吐露してゆく。
主人公二人は、今時の若者という感じで、
夢見がちすぎない冷静さと、
何か日々の生活にあきらめをのぞかせるような、
自らをそこに投影せずにいられないキャラクターが描かれており、
更にそんな二人の出会い方や、話のすすみ方にもリアリティがあって、
テンポよくすすんでゆき、どんどん引き込まれてゆく。
二人のナチュラルな関西弁もその効果を手伝っているのかも。
世の中には答えのない物事の方が多いかもしれないけれど
それでも明けない夜はなくて。
物語のラストは、明るい日が差し込んできた朝のような
暖かさと、さわやかさが残る映画だったと思う。
夜の親密さと、初対面のぎこちなさの
街の中を歩き続ける二人の
距離感が非常にうまく描かれており、
いかにも作り物!という気持ちにさせないところが
ドキュメンタリー物をみているかのような気持ちにさせられた。
□□□□
とてもいい気分で映画を見終えて、
続いては、知人が「カタチにまつわる本をテーマにしたトークとワークショップ」を
恵比寿のイベントスペース amu で開催するとの事で、参加してきました。
- 作者: ピーター・S.スティーヴンズ,Peter S. Stevens,金子務
- 出版社/メーカー: 白揚社
- 発売日: 1994/03/01
- メディア: 単行本
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以前、自身が聞きかじった"自然界において、六角形という形は非常に安定している"
という事の裏付けともなる、実例をあげたお話を聞くことができたり、
幼い頃の工作のように、ボンドと棒切れを使って、正面体を作り上げたりして
たいへんニンマリな内容のワークショップでした。
ところで、今、この本を読み直しています。
- 作者: 深澤直人
- 出版社/メーカー: TOTO出版
- 発売日: 2005/11/10
- メディア: ハードカバー
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今回のワークショップに参加したいな、と思ったのも
丁度、この本を小脇に抱えていたから。
表面張力、張り、形と形がふれあうことによって形を成していること。
今日のお話とリンクすることが多くて、
気付きが増えそうな、そんな予感の読書になりそう。